Q. じんま疹はなぜ起きるのですか?
A. 皮膚の肥満細胞からヒスタミン等が放出され、血管が拡張・水分が漏出することで起こります。
原因は食べ物・薬・ストレス・感染症・物理的刺激など多岐にわたりますが、アレルギーによるものは1割未満で約7割は原因が特定できない「特発性じんま疹」です。
Q. しばらくすると自然に消えます。受診する必要はありますか?
A. じんま疹は数時間で消えることが多いですが、繰り返す場合や、のどの締め付け感・息苦しさを伴う場合は早期に受診してください。
特にのどや呼吸の症状がある場合はアナフィラキシーの可能性があり、速やかな対応が必要です。
Q. 抗ヒスタミン薬は毎日飲み続けても大丈夫ですか?
A. 慢性じんま疹では症状がなくても継続的な服用を必要とすることがあります。
現在の第2世代抗ヒスタミン薬は長期服用での安全性が確認されているものが多いですが、服用期間や中止のタイミングについては医師にご確認ください。
Q. ニキビは皮膚科で治療できますか?
A. はい。ニキビ(尋常性ざ瘡)は皮膚科で診る疾患です。
ニキビ跡を残さないためにはごく軽微なときからの介入が重要です。
特に市販品で改善しない場合や、炎症が強い場合・跡が残りそうな場合は早めに受診されることをお勧めします。
外用薬・内服薬・漢方薬など保険適用のある各種治療を組み合わせて治療します。
Q. ニキビを自分で潰してもよいですか?
A. 自己判断での処置は炎症の悪化や色素沈着・ニキビ跡の原因になるためお勧めしません。
炎症が強いもの、繰り返すものは皮膚科での処置や治療を受けることで、跡を残さずに改善できる可能性が高まります。
Q. 帯状疱疹はどのような病気ですか?
A. 水痘(水ぼうそう)にかかったことがある方は生涯体内に『水痘・帯状疱疹ウイルス』が潜伏しており、疲労や免疫力の低下をきっかけに再活性化して起こる病気です。
体の片側にピリピリとした痛みとともに帯状に赤い発疹や水疱が現れます。早期治療ほど効果的です。
Q. 人にうつりますか?
A. 帯状疱疹そのものは直接人にはうつりません。
ただし、水痘にかかったことのない方や免疫力が低下している方が水疱の内容物に触れると、水痘を発症する可能性があります。
水疱がある時期は患部を覆い、幼小児や免疫力の低い方との濃厚接触を避けましょう。
Q. 帯状疱疹後神経痛とは何ですか?
A. 発疹が治癒した後も強い痛みが残る状態を「帯状疱疹後神経痛」といいます。
特に高齢者や発症時の症状が強かった方に起こりやすい傾向があります。
できるだけ早期(発症後72時間以内)に抗ウイルス薬を開始することが重要です。
Q. ワクチンで予防できますか?
A. はい。帯状疱疹ワクチンは50歳以上の方に接種が推奨されています。
生ワクチンと組換えワクチンの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
多くの自治体で助成制度(費用補助)が受けられます。ご希望の方は医師にご相談ください。
Q. 水虫は市販薬で治りますか?
A. 足の水虫は市販の抗真菌薬が有効な場合もありますが、爪に感染した爪水虫(爪白癬)は塗り薬だけでは効果が出にくく、爪専用の塗り薬や内服薬が必要になります。
Q. かゆくないのに水虫でしょうか?
A. 水虫は必ずしもかゆいとは限りません。
足の皮がむける、皮膚が白くふやける、小さな水疱がでるなどの症状でもかゆみを伴わない場合があります。
『汗疱』や『異汗性湿疹』などの水虫に似て、皮膚科医でも見た目で判断できない疾患もあるため、気になる症状があれば受診して検査を受けてください。
Q. 家族にうつさないためにはどうすればよいですか?
A. タオルやバスマット、スリッパの共用を避けてください。
白癬菌は皮膚に付着しても半日以内に洗い流せば感染を防げることが多く、浴室や脱衣所を清潔に保つことも重要です。
Q. イボはどうして発生するのですか?
A. ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷やふやけた皮膚から感染して起こります。
手足の指や足の裏にできやすく、子供にも多く見られます。
免疫が正常であれば自然に消えることもありますが、増えたり広がったりする場合は治療が必要です。
Q. どのように治療しますか?
A. 液体窒素を用いた凍結療法が標準的な治療法です。
1~2週間おきに複数回の処置が必要となります。
イボの状態によっては外用薬の組み合わせや、手術(イボ剥ぎ法)など他の治療法を選択することもあります。
Q. ウオノメとイボの違いは何ですか?
A. ウオノメ(鶏眼)は圧迫や摩擦による皮膚の角質肥厚で、ウイルスとは無関係です。
イボはウイルス感染が原因のため治療法が異なります。
見た目が似ている場合もあるため、自己判断せず受診されることをお勧めします。
Q. 水イボとはどのような病気ですか?
A. 伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚感染症で、表面に光沢のある小さなイボが体幹や四肢にできます。
主に幼児~小学生に多く、プールの際や肌の接触でうつることがあります。
免疫が正常な場合は6ヶ月~1年半くらいで自然消退することがありますので、当院では経過観察を基本方針としています。数が増える場合はご相談ください。
Q. 治療は痛いですか?
A. ピンセットで内容物を摘出する処置が一般的です。
処置の1時間前に麻酔テープを貼ることで痛みを和らげることができます。
また、2026年4月から外用液による治療を開始いたしました。
お子さんの状態や数に合わせて治療方針を決定いたします。
Q. プールには入れますか?
A. 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会のガイドラインでは「プールを禁止する必要はない」とされています。
ただし、タオルやビート板、浮き輪の共用は避け、水着やラッシュガードで患部を覆うなど配慮が必要です。
園や学校のルールも事前にご確認ください。
Q. とびひとはどのような病気ですか?
A. 細菌(主に黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌)による感染症です。
虫さされや湿疹を掻き壊した傷口から感染し、水ぶくれやかさぶたが飛び火するように拡がるためこの名があります。
特に夏の乳幼児・小児に多く見られます。
Q. 幼稚園・学校は休む必要がありますか?
A. 学校保健安全法上の出席停止疾患ではありませんが、他のお子さんへの接触感染を防ぐため、患部をガーゼや包帯でしっかりと覆って登園・登校してください。
覆いきれないほどの広範囲や発熱などの全身症状を伴う場合は、園や学校をお休みしましょう。
Q. 感染を広げないためにはどうすればよいですか?
A. 患部を石鹼やシャワーでよく洗い、ガーゼで覆ってください。
タオルや衣類の共用を避け、入浴は毎日行いましょう。
抗菌薬の内服や外用薬による治療を適切に続けることが大切です。
Q. アテロームとはどのような病気ですか?
A. 皮膚の下に袋状のしこりができ、その中に角質や皮脂が溜まった良性の皮膚腫瘍です。
背中・首・顔などによく発生します。
炎症を起こすと赤く腫れ上がり強い痛みを伴うことがあります。
自然に消えることはなく、整容面で気になる場合や炎症を繰り返す場合は、手術による摘出を行います。
Q. 自分で潰しても大丈夫ですか?
A. 自己処置は感染や炎症を悪化させる可能性があるためお勧めしません。
炎症を起こした状態(赤く腫れている状態)での手術は困難になるため、炎症が治まって数ヶ月後に摘出を行うのが一般的です。気になる場合は早めに受診してください。
Q. 手術は大がかりなものですか?
A. 局所麻酔での日帰り手術が基本です。
袋ごと摘出することが重要で、袋が残ると再発します。
小さいものは短時間で終わります。
術後は約1週間の処置と抜糸が必要です。
大きいものは総合病院皮膚科や形成外科に紹介いたします。
Q. やけどをしたらまず何をすればよいですか?
A. すぐに流水で15~30分程度冷やしてください。
これが最も重要な応急処置です。
氷や氷水、保冷剤での冷やしすぎは凍傷のリスクがあるため避けてください。
衣服の上からやけどをした場合は、無理に脱がさず衣服の上から冷やしてください。
新生児や乳児の場合、広範囲に冷やすと体温が下がってしまうので注意してください。
Q. 水疱(水ぶくれ)は潰してもよいですか?
A. 自己判断で潰すことは感染のリスクがあるためお勧めしません。
水疱は皮膚を保護する役割を果たしています。
水疱ができた場合は受診して適切な処置を受けてください。
Q. どの程度のやけどで受診が必要ですか?
A. 水疱ができている、広範囲に赤みがある、顔・手・足・関節部・陰部にやけどがある、痛みが非常に強いまたは全く感じない(重症の可能性)場合は早めに受診してください。
乳幼児や高齢者の場合は範囲が小さくても受診をしてください。
Q. やけど跡(瘢痕)は残りますか?
A. やけどの深さによります。
表皮のみの浅いやけどは跡が残りにくいですが、深いやけどでは瘢痕(ひきつれや盛り上がった跡)が残ることがあります。
早期に適切な治療を受け、治癒後も紫外線対策や保湿を続けることが跡を目立たなくするために大切です。
受傷直後にやけどの深さを判断することは困難なため、完治するまで定期的に通院することをお勧めします。